ナス(茄子)の勉強【基礎知識、収穫時期、栽培方法】

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茄子の基礎知識(栄養素、効能)

茄子は90%以上が水分であり、あまり栄養素がないと考えられてきました。

しかし、調べていくうちにそんな茄子にも立派な栄養素と効能があることが分かってきました。

茄子の栄養素による効能を知ることで、どんな時に食べることが効果的かを知り、豊かな日常を送るうえでの糧にしていきたいです

  • ナスニン
  • カリウム
  • ビタミンA

茄子が特に豊富に含んでいる栄養素は上記の三種です。

それでは一つずつ解説していきます。

ナスニン

ナスニンは茄子の皮に多く含まれる特有のポリフェノールです

茄子の皮が紫色をしているのは、このナスニンが豊富に含まれているためであり、強い抗酸化作用を発揮します。

抗酸化作用によって体内の活性酸素の除去や、コレステロール値を下げたりしてくれます

そのため、がん、脳梗塞、動脈硬化、心臓血管系疾患、生活習慣病など幅広く予防ができます

また、ナスニンはアントシアニン系色素のポリフェノールであるため、眼精疲労の緩和にも効果があるとされています

ナスの栄養面でのメリットは皮に含まれるナスニンであるため、極力、皮を残して調理していきます

アントシアニンはブルーベリーにも多く含まれる:ブルーベリーの紫色→アントシアニン

カリウム

カリウムは塩分を体内の塩分を調節し、高血圧の改善に役立ちます

また、塩分と同時に水分の排出も手伝ってくれるため、体のむくみを改善したりデトックスにも効果を発揮します

しかし、腎臓の機能が低下している場合、血中カリウム濃度が上がりすぎると心臓停止にもつながってしまうため、腎機能が悪い方は医師との相談のもと摂取量を調節してください

このカリウムなんですが、体内の水分を輩出することで体温を下げる役割があります

茄子のことわざで「秋茄子は嫁に食べさせるな」と言いますが、妊婦さんなどが体を冷やさないようにという思いやりも込められているんです

ビタミンA

ビタミンAは、発育を促進したり、肌の健康を維持したり、暗いところでも目が慣れて見えるようになる機能に関わったりする。

また、鼻や喉の粘膜を強化する事で風邪のような細菌感染を防ぐのにも効果的もあります

茄子の効能によって予防できる病気

  • がん
  • 脳卒中、心筋梗塞などの生活習慣病
  • 眼性疲労
  • 高血圧(動脈硬化や大動脈解離の予防につながる)
  • 免疫力アップによる風邪の予防
  • むくみ改善、デトックス
  • 肌の老化予防

収穫時期

種まきから行うのであれば2月から栽培開始となり、苗の植え付けからであれば5月から行います

茄子の特徴として収穫できる期間が長いことが挙げられ、7月~10月まで収穫可能です

「秋茄子は嫁に食わせるな」ということわざもあるほど美味な野菜です

品種も豊富であり、中には単価の高そうなものもありそうです

栽培方法

  土の酸度    pH6.0~6.5
  畝 幅  60cm
  畝 高  20cm
  株 間  60cm
  連作障害  あり。4~5年あける  
理想的な育成環境

栽培手順として以下の項目が挙げられます

  1. 種まき
  2. 土づくり
  3. 植え付け
  4. 手入れ、剪定
  5. 収穫
種まき

3cm幅のまき溝に1〜2cm間隔で条まき

本葉が1枚のときに1本ずつポット上げし、定植まで暖かい環境で育てます

市販の苗の種類に接木苗(つぎきなえ)というものがあり、連作障害に強いとされています

接木苗についても今後勉強していきたいです

種から育てると育苗期間が長くなり管理が難しくなるため、市販の苗を購入して育てようと考えています

土づくり

植えつけ2週間前・・・石灰を畑全面にまいてよく耕します  (1m2/石灰150g)

植えつけ1週間前・・・溝施肥をしておきます

(1m2/堆肥4kg、油かす100g、化成肥料150g、ヨウリン(または魚粉)60g)

元肥は栽培場所全面にまいて耕す「全面施肥」でもいいのですが、溝を掘って畝の直下に施す「溝施肥(待ち肥)」の方が効果的です

植え付け
  • 1. マルチに約60cmの間隔(株間)で穴をあけ、植え穴を掘ります。
  • 2. 1に水をたっぷり注ぎます。
  • 3. 穴に注いだ水が引いたら、植え穴に苗を置きます。
  • 4. 植え穴に土をかぶせ、株元をかるくおさえます。
  • 5. 植えつけた苗のわきに、長さ60~70cmの支柱をななめに立てます。
  • 6. 株元から15cmのところをひもで結び、誘引します。

植え付け時は幹が風などで折れやすく、支柱で保護する

整枝、支柱立て

植え付け2~3週間後

  • 1. 植え付け後、2~3週間すると一番花の実が大きくなってきます。このタイミングで、一番果のすぐ下に出ているわき芽2本を残し、それより下のわき芽を全て取り除き、主枝1本とわき芽2本の3本仕立てにします。
  • 2. 長さ150cmの本支柱を立てます。
  • 3. 株元から30cmのところをひもで結び、誘引します。
  • 4. わき芽からさらにわき芽がでてきますが、それはそのまま残し、実をつけさせます  

植えつけ4週間後

  • 1回目の追肥を畝の肩に行います。1m2/化成肥料30g

植えつけ6週間以降

  • 2週間おきに2回目以降の追肥を1回目の場所よりも外側に行います。1m2/化成肥料30g

ナスを育て始めて、一番最初に咲く花のことを「一番花」と呼びますが、この一番花は、ナスを栽培するにあたり、とても大切な花です。それは一番花を確実に着果させることが、「花を咲かせた時に実をならせるものなのだ」ということをナスに覚えさせることにつながるためです

雌しべが雄しべよりも長くなっていると肥料が足りている証拠。逆に、雌しべが雄しべに埋もれて見えない場合は肥料不足のサインなので、すぐに追肥してやりましょう

収穫

収穫のタイミングは品種によっても異なりますが、一般的な長卵形品種なら、長さ12cm〜15cmが目安

ヘタの上の部分をハサミで切って収穫します

収穫が遅れると、皮が固くなり、中の種も熟して、食味の悪い「ぼけナス」になってしまうので、採り遅れないようにしましょう

また、ナスもトマト同様、昼間に光合成で作った養分を夜間 実に蓄えるので、栄養価を重視するなら早朝に収穫するのがオススメです

わき芽のナスを収穫するたびに切り戻し

ナスは、次々にわき芽を出して節ごとに実をつけていきます。

放任していると果実がつきすぎて樹が弱るため、次のように摘心、収穫のたびに切り戻しを行います。

秋ナスを収穫するための更新剪定

夏の間、次々と実をつけたナスは、株がだんだんと弱ってきて、わき芽が伸長してこなくなります

そこで、最盛期の頃(7月下旬から8月上旬)に更新剪定をすることで株が若返り、秋まで長く収穫することができるようになります

まず、全ての枝を葉1、2枚だけを残す長さで切り詰めます

次に、株元から30cm離れたところにスコップを入れ、土の中の根を切ります

そこにたっぷりと追肥、水やりをすれば、また新芽が出てきて秋ナスが収穫できるようになります。

尚、植物は根と葉が繋がっているため、枝だけ切って根を切らないと、不要になった根が腐ってしまいます。必ずセットで根切りも行いましょう。

参考HP

土づくりから手入れの方法まで!ナス栽培のコツ|人気野菜の育て方|Honda耕うん機ナス(茄子)の栽培方法・育て方のコツ | やまむファーム (ymmfarm.com)タキイのナス栽培マニュアル | 野菜栽培マニュアル | 調べる | タキイ種苗株式会社 (takii.co.jp)

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