たまねぎの勉強【基礎知識、収穫時期、栽培方法】

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たまねぎの基礎知識(栄養素、効能)

普段から多くの料理に使用されるたまねぎですが、多くの栄養素を含んでいます。

たまねぎを食べることでどんなメリットがあるかを学び、栽培意欲を高めていきます

  • 硫化アリル
  • ケルセチン
  • カリウム
  • 食物繊維

硫化アリル

硫化アリルは玉ねぎを含むねぎ類全般、にら、にんにくに共通した特有の刺激的な匂いと辛味の基の成分です

たまねぎを切った際に涙が出るのもこの成分が原因とされています。

硫化アリルには血液の凝固を防ぎ、血栓を予防する働きがあるため、血液をサラサラにしてくれます

そのため動脈硬化・脳卒中・心筋梗塞などの生活習慣病や高血圧を予防してくれるのです

ケルセチン

ケルセチンはポリフェノールの一種で、植物の色や苦みのもとになる物質です。

たまねぎが薄黄色をしているのはこのためであり、赤玉ねぎでは特に多くのケルセチンが含まれています

ぽポリフェノールはもともと植物が自分自身を酸化から守る物質であり、強い抗酸化作用を持っています。そのため紫外線から肌を守り、シミやシワなど肌の老化防止に効果を発揮します。

その他にも免疫力を高める働きがあり、風邪の予防にも効果があるといわれています。

また脂肪の吸収を抑制する作用もあり、ダイエットにも最適です

カリウム

カリウムは塩分を体内の塩分を調節し、高血圧の改善に役立ちます

また、塩分と同時に水分の排出も手伝ってくれるため、体のむくみを改善したりデトックスにも効果を発揮します

しかし、腎臓の機能が低下している場合、血中カリウム濃度が上がりすぎると心臓停止にもつながってしまうため、腎機能が悪い方は医師との相談のもと摂取量を調節してください

食物繊維

玉ねぎには不溶性と水溶性の2つの食物繊維が含まれています

不溶性食物繊維は水分や老廃物を吸着して便のかさを増やします。それによって腸を刺激、排便を促すことで便秘の改善に役立ち、お腹の中の老廃物をごっそり排出してくれます

水溶性食物繊維は腸内の善玉菌のえさになり、腸内環境を整えます

その他、玉ねぎにはオリゴ糖も含まれています。オリゴ糖は人間の消化酵素では分解されないので、消化吸収されず腸に達します。腸内で善玉菌のえさになると善玉菌の増殖を促進、腸内環境が整うので便秘予防や解消に繋がるとされています。

たまねぎの効能によって予防できる病気

  • 脳卒中、心筋梗塞、血栓症
  • 肌の老化予防
  • 免疫力アップによる風邪の予防
  • 高血圧(動脈硬化や大動脈解離の予防につながる)
  • むくみ改善、デトックス
  • 便秘

収穫時期

種から育てる場合は9月から種まきをして栽培します

苗を買ってきて植え付けする場合は11月ごろから栽培開始となります

苗を自分で作るのが面倒になったらホームセンターなどでも購入できます

栽培方法

  土の酸度    pH6.0~6.5
  畝 幅  60cm
  畝高  10cm
  株間  10~12cm
  連作障害   あり 1~2年開ける  

栽培手順としては以下の内容があげられます

  1. 苗床を作る
  2. 種まき
  3. 土づくり
  4. 植え付け
  5. 手入れ
  6. 収穫

苗床を作る

タマネギの種をまいて苗を育てるための、苗床を作ります。

種まきの3週間以上前に、堆肥(たいひ)を鋤き込み、表面を平にならしておきます。

栽培する量が少量の場合は、プランターや育苗箱に培養土を入れて苗作りをすると手軽です。

*ここで作った苗を後で植え替える

堆肥の効果

腐植質の供給と土壌状態の改善 – 作物の生育に適した土壌は、水もちが良く水はけが良いという一見矛盾した機能が求められる。水もちが良すぎると水が通気性を阻害してしまうため、土壌が酸素欠乏状態に陥ってしまう。反対に、水はけが良すぎると作物に水が供給されず枯れてしまう。この二つを満たす土壌構造が団粒構造である。団粒構造は、堆肥中に含まれる腐植質が土壌粒子を接着して作られる。また、腐植質は肥料もちも良い。アンモニアカルシウムカリウムなどの陽イオンを保持する力(陽イオン交換容量)が高まる。これらは化学肥料にはない機能である。

微生物の供給による病害虫の抑制 – 堆肥を施肥することによって、堆肥化微生物やミミズなどが増える。これによって、病害虫菌の発生を抑制することができる。

緩衝能の増大 – 堆肥中には多種多様な物質があるため、化学的変化に対しての緩衝能を持つ。そのため、安定した土壌を作ることが出来る。

堆肥 – Wikipedia

種まき

条間10〜20cmでまき溝をつけ、2〜3cm間隔で条撒き(すじまき)にします。

軽く覆土してしっかりと鎮圧し、たっぷりと水をやります。

土が乾燥すると発芽率が悪くなるため、もみ殻をまいたり、不織布をベタ掛けしておきます。

発芽後は、間引きをして、最終的に株間6cmほどにしておきます。

また、間引きと同時に、固くなった条間をほぐし、根元に土寄せしておきます。この一手間で根張りがよくなり、丈夫な苗に育ちます。

土づくり

植えつけ2週間前・・・石灰をまいてよく耕します。(1m2/石灰150~200g)

植えつけ1週間前・・・全面施肥をしておきます。(1m2/堆肥2kg、化成肥料100g、ヨウリン50)

深く耕して、水はけをよくしておきましょう!

植え付け

  • 1. 条間30cmのまき溝をつくります。
  • 2. 10~12cm間隔でまき溝に穴をあけていきます。
  • 3. 苗を2~3cm埋めます。このとき、分けつ部を埋めないように気をつけます。
  • 4. 株元を軽く手で押さえます。
  • 5. 水をたっぷりとやります。

苗を選ぶ場合は、根元の太さが7~8mm(鉛筆の太さ)程度の、植えつけに適した苗を選びましょう。草丈は20~25cmを目安に。

手入れ

  • 追肥
  • 除草

追肥

1回目の追肥は12月中旬〜下旬頃。株間に鶏ふんやボカシ肥もしくは(1m2/化成肥料30g)

その後も生長を見て、土がやせている場合には、2月下旬頃に2回目の追肥を行います。

生育期の後半に追肥をすると首のしまりが悪くなるので、2月以降は追肥を控えるようにしましょう。

除草

マルチを張っていても、狭い穴から雑草が伸びてきます。

雑草が増えるとタマネギの生長が悪くなるので、こまめに抜くようにしましょう

寒さ対策

マルチをしていない場合は、12月頃に苗の防寒、雑草対策として、株元にもみ殻や腐葉土をまきます。厳冬期には不織布をベタ掛けしておくと安心です。

根が十分に張ってない頃に霜柱ができると、根ごと地表に浮き上がってしまうことがあります。

そのままにしておくと枯れてしまうので、株元を手で押したり、足で踏み固めたりして、土と密着させるようにしておきましょう。

収穫

タマネギは、収穫期になると、葉が倒れる性質があります。

畑の7~8割の株が倒れたら、収穫しましょう。

葉の根元を持って、引き抜きます。収穫後、1~2日風に当てて乾かしたあと、保存します。

たまねぎ1個の単価は70円程度のようです

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