葱(ネギ)の勉強【基礎知識、収穫時期、栽培方法】

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日本の食卓で重宝され、冬の時期には鍋に入れる方も多いと思います

今回はそんなネギについて勉強していきます

日本で食べられているネギは食べる部位で2種類に区分されます

 葉ネギ・・・緑色の葉身部を利用
 長ネギ・・・白色の葉鞘部を利用

どちらも美味しいので、自分が栽培するときは両方に挑戦していきたいです!!

ネギの基礎知識(栄養素、効能)

ネギは風邪に効くと聞いたことがある方は多いと思います

では、その根拠は何なんでしょうか?
栄養素を調べると納得の理由が出てきました!

以下の6項目はネギに多く含まれる栄養素です

  • 硫化アリル
  • アリシン
  • ビタミンC
  • ビタミンK
  • 含硫アミノ酸
  • ネギオール

それでは1つずつ見ていきましょう

硫化アリル

硫化アリルは玉ねぎを含むねぎ類全般、にら、にんにくに共通した特有の刺激的な匂いと辛味の基の成分です

たまねぎを切った際に涙が出るのもこの成分が原因とされています。

硫化アリルには血液の凝固を防ぎ、血栓を予防する働きがあるため、血液をサラサラにしてくれます

そのため動脈硬化・脳卒中・心筋梗塞などの生活習慣病や高血圧を予防してくれるのです

アリシン

アリシンは硫化アリルに分類される栄養素で、ねぎの独特な匂いのもととなります

アリシンには、ビタミンB1の吸収を助ける働きがあります
ビタミンB1は疲労回復効果があり、ねぎはビタミンB1を含んでいるため、相乗効果が期待できます

アリシンには体を温める効果があるといわれていて、殺菌作用もあるので、風邪予防や冷え性への効果が期待できます

ビタミンC

白菜にはビタミンCが100gあたり19mg含まれています

ビタミンCには多くの作用があります

  • 抗酸化作用
  • コラーゲンの合成
  • 腸で鉄分の吸収を助ける

一つずつ解説していきます

ビタミンCは体の老化にもつながる酸化物質(タバコや紫外線、ストレスなどによって発生した活性酸素によるダメージ)から、自分が身代わりに酸化されることによって僕たちの体も守ってくれています

コラーゲンの合成も美しいお肌の維持に欠かせません

腸で鉄分の吸収を助けることにより、赤血球の産生を間接的に補助しています

「はたらく細胞」の赤血球さん

ビタミンCが不足すると、コラーゲン不足から結合が弱くなり歯茎や粘膜から出血を起こします

これを「壊血」と言います

ビタミンK

ねぎの緑色の部分に多く含まれるビタミンKは、血液を凝固させ止血する効能があります
そのため、止血のビタミンとも呼ばれています

また、骨にカルシウムが沈着するのを助け、骨からのカルシウムの流出を防ぐ働きもあるため、骨の健康のためにも欠かせない栄養素といえるでしょう

心臓にステント(金属)が入っていて、薬を飲んでいる方は摂取を控えましょう

含硫アミノ酸

ねぎにはメチオニンやシスチンなどの含硫アミノ酸が含まれています
含硫アミノ酸は、男性ホルモンを増やす働きを持つ可能性があるといわれています

男性ホルモンが低下すると、内臓型肥満が引き起こされると考えられており、1日1/2本を目安にねぎを食べることで、男性ホルモンを増やすことができます

その結果、メタボを抑制する効果が期待されています

ネギオール

ネギの白い部分に多く含まれる特有の成分です

  • 殺菌作用
  • 菌やウイルスのはたらきを抑制
  • 発汗
  • 解熱

など、多くの作用があるので、風邪を引いたときには特に摂取したい栄養素です

収穫時期

春まき(春に種をまいて、夏に苗を植えつけ、冬に収穫)が主流になります

栽培方法

  土の酸度  pH6.0~6.5
  畝 幅  90~100cm
  畝 高(植え溝)    -30cm、幅15cm
  株 間  5cm
  連作障害  あり。1~2年あける  

種まき、育苗

条間15cmでまき溝をつけ、1〜2cm間隔で条播きします

軽く覆土して鎮圧し、たっぷりと水をやります

発芽後は混み合ったところを間引いて最終株間3cmにします

種まきから1ヶ月後を目安に追肥を施し、草丈40〜50cmまで育てます

土作り

ネギの苗を植え付けて育てるための、畑を準備します

苗の植え付け3週間前に堆肥を鋤き込んでよく耕し、畝を立てておきます

ネギは柔らかすぎる土を好まないため、しっかり耕さなくてもよい

植え付け

1. 深さ30cm、幅15cm程度の植え溝を掘ります
2. 5cm程度の間隔で、苗を溝の壁に沿って垂直に立て、根元が少し隠れるくらいの土をかけて安定させます
3. 溝に藁を10~15cmの厚さにたっぷりと敷きます

ワラを敷くことで適度な水分を維持します
さらに、通気が良くなることで病害虫を防ぐ効果があります

ネギは寄せ植えした方が、お互いに助け合うために生育がよくなります
株と株の間は5cmほどに狭めて密植にします

手入れ

〇植えつけ1カ月後
  1. 溝の中に追肥を行います(1m2/化成肥料30g)
  2. クワで溝を埋めるように土寄せします

〇1回目の追肥後、1カ月ごとに
  1. 苗の脇に、2回目以降の追肥を行います
  2. 葉鞘部の白いところが隠れるくらいに土寄せします

ネギの分けつ部に土が入ると、生育が極端に悪くなったりします
さらに腐敗することがあるため、土寄せは常に分けつ部の4〜5cm下までにします

収穫

収穫期は、4回目の追肥から約1カ月後、植えつけから約5~6カ月後

〇収穫方法
  1. ネギを傷つけないように、まず溝のあったところを深く掘り起こします
  2. 反対側も同じくらい深く掘り起こします
  3. 手でそっと引き抜きます

ネギ坊主は必ず摘み取る

ネギは、一定の大きさの苗が一定期間低温に当たると「とう立ち」する性質があります
そしてその後、気温が上がり、日が長くなるとネギ坊主が伸びてきて花を咲かせます

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