ピーマンは中南米が原産の唐辛子の仲間です
辛みがないもの → ピーマン
辛みがあるもの → 唐辛子 と判断します
ピーマンが緑色なのは、未成熟な果実を採取しているからであり、
完熟させると鮮やかな赤色や黄色に色が変わります
完熟させると肉厚になるため、より食感や満足感を味わうことができます
ピーマンの基礎知識(栄養素、効能)
ピーマンの栄養素や効能を見ていきましょう!
ピーマンは、追肥でこまめにお世話してあげると、
1つの苗から40~50個もの実を採取することができます
一回の青椒肉絲(チンジャオロース)で5~6個ほど使用すると考えると、約7回の食事分に相当します
つまり、1つの苗で1週間分のピーマンを採取できる計算になります!!
ピーマンの栄養素は油と一緒に摂取すると効率的に体内に取り込まれるため
、青椒肉絲は非常におすすめの調理方法になります
そんなピーマンには嬉しい栄養素がたくさん詰まっていました
- ビタミンC
- ビタミンB6
- カリウム
- 食物繊維
- βカロテン
中でもビタミンCの含有量は野菜の中でもトップクラス!
1つずつ見ていきましょう
ビタミンC
ピーマンにはビタミンCが100gあたり76mg含まれています
これはレモンの2倍に相当し、非常に高い数値になります
ビタミンCには多くの作用があります
- 抗酸化作用
- コラーゲンの合成
- 腸で鉄分の吸収を助ける
一つずつ解説していきます
ビタミンCは体の老化にもつながる酸化物質(タバコや紫外線、ストレスなどによって発生した活性酸素によるダメージ)から、自分が身代わりに酸化されることによって僕たちの体も守ってくれています
コラーゲンの合成も美しいお肌の維持に欠かせません
腸で鉄分の吸収を助けることにより、赤血球の産生を間接的に補助しています
ビタミンCが不足すると、コラーゲン不足から結合が弱くなり歯茎や粘膜から出血を起こします
これを「壊血」と言います
ビタミンB6
ビタミンB6はビタミンB群に分類されている、水溶性のビタミンです
また、身体のなかでは腸内細菌からも作ることができます
ビタミンB6は皮膚炎を予防する栄養素として発見されており、
皮膚や粘膜を健康に維持する働きがあります
さらに、ビタミンB6はたんぱく質の代謝にも関わっており、たんぱく質からエネルギーを産生する働きや、筋肉や血液を作るときにも必要とされる栄養素です
たんぱく質を多く摂る人ほど必要量が増すので、スポーツをする人や食事量の多い人は多めに摂取する必要があります
カリウム
カリウムは塩分を体内の塩分を調節し、高血圧の改善に役立ちます
また、塩分と同時に水分の排出も手伝ってくれるため、体のむくみを改善したりデトックスにも効果を発揮します
しかし、腎臓の機能が低下している場合、血中カリウム濃度が上がりすぎると心臓停止にもつながってしまうため、腎機能が悪い方は医師との相談のもと摂取量を調節してください
食物繊維
食物繊維は2種類に分かれます
- 水溶性食物繊維
- 不溶性食物繊維
ピーマンには、
水溶性食物繊維が100gあたり 【0.6g】
不溶性食物繊維は100gあたり 【1.7g】 含まれています
〇水溶性食物繊維は
- 糖質の吸収を抑え、血糖値の上昇をおだやかにする
- コレステロールの吸収を抑制して、体外への排泄を促す
〇不溶性食物繊維は
- 腸を刺激し、便を出やすくする
水溶性、不溶性ともに善玉菌を増やす作用があり、ピーマンには水溶性、不溶性どちらも含まれているので、腸内環境を整えるのに役立ちます
βカロテン
強い抗酸化作用をもつβカロテンは、活性酸素の発生を抑え、取り除く働きを持っています
本来の活性酸素は、体内に侵入したウイルスと闘う健康維持に大切な物質ですが、増加しすぎると体に害を及ぼします
(活性酸素は毒性が強いためウイルスも死滅させられる)
活性酸素は、動脈硬化や免疫力の低下、老化の促進などを引き起こすこともあるので、食事から抗酸化物質を摂ることは健康維持のためにとても大切です
また、体内に取り込まれたβカロテンはビタミンAの産生を促進し、
体内で必要に応じて皮膚や粘膜を守るはたらきをしてくれます
収穫時期
ポットで種から育てる際は、
・2月中旬に種まき
・5月上旬に植え付け
・6月下旬~10月いっぱいまで長期間収穫
種から育てる際は温度管理が非常に難しいため、家庭菜園程度の収穫量なら
苗を購入してきても良さそうです
パプリカは、カラーピーマンの中で大型で肉厚な品種のものを指します
栽培方法
土の酸度 | pH6.0~6.5 |
畝 幅 | 120cm(二条植え) |
畝 高 | 20cm |
株 間 | 50~60cm |
連作障害 | あり。3~4年あける |
苗づくり
セルトレイに種まきし、発芽して本葉2枚の頃にポットに移植
定植まで暖かい環境で育てます
・日光には充分当てるが、高温になりすぎないよう換気に注意
・夜に水分が多いと徒長の原因になるため、水やりは朝に行う
土作り
通気性のよい土を好むので、有機物の多いふかふかの土をつくりましょう
過湿にも乾燥にも弱いため、高畝にして水はけをよくしてやります
〇植えつけ2~3週間前
石灰を畑全面にまいてよく耕します【1m2/石灰150g】
〇植えつけ1週間前
1. 深さ20cmの溝施肥をしておきます
【1m2/堆肥3kg、油かす100g、化成肥料150g、ヨウリン(または魚粉)60g】
2. そのあと畝立てをします
3. マルチをかけて地面の温度を上げておきます。
植え付け
- 1. マルチに50~60cmの間隔(株間)で穴をあけ、植え穴を掘ります
- 2. 1畝に2列つくります(二条植え)
- 3. 植え穴に水をたっぷり注ぎます
- 4. 穴に注いだ水が引いたら、植え穴に苗を置きます
- 5. 植え穴に土をかぶせ、株元をかるくおさえます
- 6. 植えつけた苗のわきに、長さ60~70cmの仮支柱を立てます
株元から10cmのところをひもで結び、誘引します
茎が弱くて風で折れやすいので、定植と同時に必ず仮支柱を立てて支えておきます
手入れ
一番花は摘み取る
一番花は株を大きくするために摘み取ります
そうしないと、株が未成熟にもかかわらず、実を大きくさせようとして、株に栄養がいかなくなります
これを生殖成長といいます
地植えの場合はマルチングを行う
マルチングとは、株の根もとに藁などを被せることです
乾燥を防ぎ、夏場の雑草対策にもなります
植えつけ2~3週間後
- 1. 主枝と側枝2本の3本仕立てにします
- 2. 仮支柱を抜き、長さ150cmの本支柱を立てます
- 3. 株元から30cmのところをひもで結び、誘引します
植え付けの1ヶ月後
2週間に1度のペースで追肥します。
乾燥が続くと奇形果やカルシウム不足による尻腐れ果ができるため、少雨の夏はしっかりと水やりをする
(過湿にも弱いので、水やりは乾燥した時だけ)
収穫
ピーマンは開花から15〜20日、パプリカは40〜50日で収穫適期
収穫の際、枝が弱くて折れやすいのでハサミで切って収穫します
また、収穫の度に内側のわき芽は摘み取っておきます
この後、秋まで収穫可能です。株が疲れてきたら実が小さいうちに採ると、また株が元気になります
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