ダイコンの勉強【基礎知識、収穫時期、栽培方法】

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今回はダイコンの勉強をしていきます

ダイコンは全世界で比較しても、生産、消費ともに日本が第一位であり、わが国が誇る野菜です

種類も豊富で、どれを育てようか今から迷ってしまいそうです

調べていくうちに、ダイコンの葉にも豊富な栄養素が含まれていることが分かり、捨てるところがなくなってしまいました!

ダイコンの基礎知識(栄養素、効能)

ダイコンは根だけでなく、葉にも豊富な栄養素を含んでいました

それぞれ見ていきましょう

ダイコンの根に含まれる栄養素

  • ビタミンC
  • カリウム
  • 葉酸
  • 食物繊維

ビタミンC

ビタミンCは熱に壊れやすく、水に流れ出てしまう性質があるため、ゆでるより電子レンジで加熱するほうが損失なく調理できます

ビタミンCは僕たちの体内で多くの働きをしています

  • 抗酸化作用
  • コラーゲンの合成
  • 腸で鉄分の吸収を助ける

ビタミンCは体の老化にもつながる酸化物質(タバコや紫外線、ストレスなどによって発生した活性酸素によるダメージ)から、自分が身代わりに酸化されることによって僕たちの体も守ってくれています

コラーゲンの合成も美しいお肌の維持に欠かせません

腸で鉄分の吸収を助けることにより、赤血球の産生を間接的に補助しています

カリウム

カリウムは塩分を体内の塩分を調節し、高血圧の改善に役立ちます

また、塩分と同時に水分の排出も手伝ってくれるため、体のむくみを改善したりデトックスにも効果を発揮します

しかし、腎臓の機能が低下している場合、血中カリウム濃度が上がりすぎると心臓停止にもつながってしまうため、腎機能が悪い方は医師との相談のもと摂取量を調節してください

葉酸

葉酸はビタミンB群の一種で、ビタミンB12とともに赤血球の形成に関わるため造血ビタミンとも呼ばれます

さらに、葉酸は細胞増殖に必要なDNAの合成に関与するビタミンです

胎児の正常な発育にも重要で、妊婦が葉酸を十分に摂ることで、神経管閉鎖障害という胎児の先天異常の予防に効果が期待できることが分かっており、妊娠を計画している女性や妊娠の可能性のある女性は、特に意識して摂りたい栄養素です

食物繊維

食物繊維は、腸を整える栄養素です

食物繊維は小腸での栄養の吸収をゆるやかにすることで、食後の血糖値の上昇を抑える効果があると言われています

(血糖値スパイクを緩やかにすることで糖尿病の予防にもつながる)

また、腸内環境の改善をサポートし、コレステロールを吸着して体外へ排出するのを促します

さらにナトリウムも排出するため、高血圧予防効果も期待できます

ダイコンの葉に含まれる栄養素

また、ダイコンは葉にも多くの栄養素を含んでいます

  • ビタミンE
  • ビタミンK
  • カロテン
  • カルシウム

ビタミンE

強い抗酸化作用があり、活性酸素を抑え体内の不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ働きがあるので、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に役立っていると考えられています

ビタミンEはこのほかにも、血管を酸化から守り、血行を良くする働きもあると言われています

ビタミンK

ビタミンKとは、脂溶性ビタミンの一つです

腸内の細菌からも生み出されるので、通常の食生活の上で不足したり、過剰になることはほとんど考えられない栄養素です

主に野菜に多く、果物で含まれているものは食品標準成分表には記載がありません

カルシウムを骨に定着させる働きがあり、血液を凝固させる成分の合成にも関わっています

βカロテン

強い抗酸化作用をもつβカロテンは、活性酸素の発生を抑え、取り除く働きを持っています

本来の活性酸素は、体内に侵入したウイルスと闘う健康維持に大切な物質ですが、増加しすぎると体に害を及ぼします(活性酸素は毒性が強いためウイルスも死滅させられる)

動脈硬化や免疫力の低下、老化の促進などを引き起こすこともあるので、食事から抗酸化物質を摂ることは健康維持のためにとても大切です

また、体内に取り込まれたβカロテンはビタミンAの産生を促進し、体内で必要に応じて皮膚や粘膜を守るはたらきをしてくれます

カルシウム

カルシウムは、骨や歯、さらには生命維持に必要な栄養素です

99%がの骨や歯として存在しており、残り1%は血液中に存在します

また骨だけでなく、

  • 細胞の分裂や分化を助ける
  • 筋肉の収縮をサポートする
  • 血液の凝固作用を促進(凝固カスケード)
  • 神経興奮を抑制

など、様々な働きをしています

血中のカルシウムが不足してしまうと、骨の密度を薄くし、血中カルシウム濃度を補正しようとします

これが骨粗鬆症の原因であり、加齢によるホルモンバランスの変化が原因とされています

収穫時期

ダイコンは肥料分が少ない荒れ地でも収穫できるため、日本各地で収穫されています

最も基本的な作型は、冷涼な気候を利用した秋冬採り栽培です

初夏採り栽培では、早まきすると「とう立ち」が、遅まきすると病害虫の発生が多くなり、生理障害も発生しやすいので注意が必要です

栽培方法

  土の酸度    pH6.0~6.5
  畝 幅  60cm
  畝 高  10cm
  株 間  30cm
  連作障害  少ないが、1~2年あける

土づくり

まっすぐなダイコンをつくるには、土や堆肥のかたまりができないように、深くよく耕しましょう

〇タネまき2週間前

  石灰をまいてよく耕します(1m2/石灰100~150g)

〇タネまき1週間前

  • 1. 全面施肥をしておきます(1m2/堆肥2kg、化成肥料100g)
  • 2. 畝立てをします。

タネまき

  • 1. 株間30cmとし、4~5粒の点まきにします(十字に種をまく)
  • 2. 覆土した上に、土が隠れるくらいにモミガラをのせます
  • 3. たっぷりと水をやります

ダイコンは畑に直接種を撒く! 植え付けは好ましくない!

手入れ

〇双葉が開いたら

  • 1. 1カ所に3本となるように間引きを行います。
  • 2. 株元に両手で土寄せします

この時、子葉の開いている方向が畝と平行になっているものを残し、畝と直角になっているものを間引くようにします

これは、子葉と同じ向きに養分を吸収する側根が生えているので、畝方向のほうが根群が伸びやすいからです

〇本葉が2~3枚になったら

  • 1. 2本を残して間引きを行います
  • 2. 株間に追肥を行います(1m2/化成肥料30g)
  • 3. クワなどを使って、株元にしっかりと土寄せします

追肥は一度に大量に行うのではなく、徐々に行うのがポイント(多肥にしない!)

〇株間に肥料本葉が6~7枚になったら

  • 1. 1本を残して間引きします
  • 2. 株間に追肥をします(1m2/化成肥料30g)
  • 3. クワなどを使って、株元にしっかりと土寄せします

この時、間引いたダイコンは柔らかく、美味しく食べられます

収穫

タネまきから約60日後、青首ダイコンでは根の直径が6~7cm、ダイコンが10~15cm以上地上に飛び出てきたら、収穫期です

収穫は、葉をそろえて根のつけ根を持ち、まっすぐ引き抜きます

収穫が遅れると、中身に空洞ができる。この状態を「す」が入るという

コンパニオンプランツ

アブラナ科野菜のダイコンには、「モンシロチョウ」や「コナガ」の幼虫が寄生して葉を食害します

なので、これらが嫌うキク科の野菜(シュンギク、レタスなど)やセリ科の野菜(ニンジンなど)を近くに植えることで、害虫がつくのを防ぐ効果があります

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