お年寄りは骨折に注意?!【折れやすい骨 3選】

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お年寄りは骨折しやすい!

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人間は年齢を重ねると骨密度が下がり、ちょっとした衝撃で骨折してしまうようになります
特に高齢の女性は、閉経後のホルモン分泌量の関係から、非常に骨が脆くなってしまいます
今回の記事では、年をとると折れやすくなる骨を3つ紹介します
ご家族に高齢者がいらっしゃる方は、日常的に気にしていただければ幸いです

大腿骨(だいたいこつ)

一つ目に紹介するのは大腿骨(だいたいこつ)です
僕が、急性期病院で働いていた際には、転倒して足の*大腿骨を骨折して緊急搬送されてくる方が非常に多くいらっしゃいました
(*大腿骨:太ももの付け根の骨)

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右にあるのが大腿骨です
この付け根の部分を骨折すると
「大腿骨転子部骨折」と診断されます
外科的手術を行う場合には、
「髄内釘(ずいないてい)」と呼ばれる鉄の棒を骨に打ち込み、補強します

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髄内釘打ち込み例→
髄内釘を打ち込む手術は、非常に恐ろしいと思われがちですが、スムーズに進めば30分ほどで終わるケースもあります
ご家族が骨折で苦しんでいる際は、このような手術も検討してあげてください

橈骨(とうこつ)

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手の前腕部分(肘から手首までのことです)を形成する二本の長い骨があります
その二本のうち、太い方を橈骨(とうこつ)と言います
この骨は、転倒して手をついた際に折れやすく、足の筋肉が衰えて、つまずきやすい高齢者がよく折ってしまいます

橈骨はスノーボードなどでも骨折する方が多い骨です
ウィンタースポーツは一歩間違えば全身大けがをしてしまうので、注意してください!
(僕も足の靭帯、千切れかけました( ;∀;))

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橈骨を骨折した際には、このような「プレート」と呼ばれる金属を植えこんで治療します

椎体(背骨)

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よく腰の曲がったお婆ちゃんを見かけませんか?
腰が曲がる原因は、この背骨の骨折に関係しているのです

加齢が進むと骨密度が低下します(骨がスカスカになってしまう)
その状態で
・強い衝撃を加える(転倒、事故)
・重い物などを持とうとする
・姿勢が常に悪い
などの原因が加わると、骨がその圧に耐えきれず潰れてしまいます
これを圧迫骨折といいます

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治療としては
潰れた骨を膨らませてセメントを入れる
バルーン・カイフォプラスティー(BKP)」
上下の背骨にスクリューを入れて折れた場所を補強する
椎体除圧固定術
が存在します

バルーン・カイフォプラスティー(BKP)

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BKP手術手順

BKPの手順を大まかに説明すると以下のようになります
①骨折した椎体(背骨のことです)の後ろからバルーン(特殊な風船)を入れる
②バルーンを膨らませて、椎体をもとの大きさに広げる
③広がって余ったスペースにセメントを流し込んで固定する

椎体除圧固定術

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まひや下半身のしびれなどの神経症状があらわれる破裂骨折の場合、セメントを流し込むと、神経障害が発生する危険性があります
そのため、そのような患者さんには、この「椎体除圧固定術」が行われます
手順として、「スクリュー」というネジを上下の骨に打ち込み、その間を「ロッド」と呼ばれる金属の棒で繋いで固定します
そうすることで、間にある骨折部分には圧が掛からず、神経障害を防ぐことができます

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