野菜を育てる土づくり【3要素編】

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野菜作りに密接な関係を持っていいるのが土づくりです

野菜の発育環境として適した土を作って、大きく元気な野菜を栽培できるように今日も勉強していきたいです

野菜作りに適した土の三要素

土づくりには物理性・化学性・生物性の改善という、3つの要素があります

物理性

物理性の項目で注目する点が以下の4点です

  • 土の構造
  • 通気性、
  • 水はけ(排水性)
  • 水持ち(保水性)

物理性がいい土は肥沃でふかふかしており、保湿力もあるため軽く握ったときに握り跡が残ります

化学性

以下の2点が大切になります

  • 肥料成分
  • pH(酸性度)

土の中に適度な肥料成分があり、その成分バランスが良いことが求められます

植物が必要とする肥料養分は多量要素中量要素、微量要素とに分けられます

栽培する野菜によって必要な肥料要素の割合は異なるため、作物にあった肥料養分を与えることが大切です

多量要素     窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)
中量要素    カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、硫黄(S)
微量要素鉄(Fe)、マンガン(Mn)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、ホウ素(B)、モリブデン(Mo)、塩素(CI)、ニッケル(Ni)

化学成分でもう一つ大切な項目がpHになります

土の酸性度を測定する指標で、雨が多い日本では石灰成分が流れ出てしまい、酸性に偏りやすいと言われています

石灰を入れることで酸塩基平衡をアルカリ性に傾け調整します

生物性

微生物に富んだ土が良い土とされます

そのためには有機物が必要となり、肥料などで補充します

有機物の測定法には土壌診断というものがあり、JAや民間企業さんに委託すれば誰でも簡単に出来るそうです

有機物ってそもそも何?

有機物とは、炭素を含む化合物の中で、炭素と酸素からなるもの(一酸化炭素や二酸化炭素以外)をいいます。有機物には、生物体内で作られる炭水化物、脂肪、蛋白質等のほか、無数の人工的に合成された有機化合物があります。

理想的な土の構造【団粒構造】

団粒構造の土とは、大小の粒が混ざり合った土のことを言います

土の粒子が腐植物などを接着剤として小さなミクロ団粒(直径約0.05mm)になり

それがさらにくっついて大きなマクロ団粒(直径約0.5mm)になります

マクロ団粒になると水に溶けにくい丈夫な団粒構造となります

反対に土の微細な粒子が隙間なく詰まった土は単粒構造といい、固くて水はけが悪い土です

マクロ団粒には小さな隙間や大きな隙間が多く、以下の利点があります

  • 小さな隙間・・・水が溜まる
  • 大きな隙間・・・空気の通り道

つまり水はけがよく、空気もよく通る土になります

また、団粒構造はマイナスの電荷を帯びているので、

  • アンモニア
  • カリウム
  • カルシウム
  • マグネシウム

などのプラスイオンを持った養分を吸着し貯蔵します

ミミズは何してるの?

よくミミズは益虫と聞きますが、枯れた茎葉や根を土と一緒に食べて、腸で消化し、粘着物質をくっつけ、地表に団粒構造となった大きな糞を出します

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