一行日記を始める経緯
僕のお婆ちゃんは認知症を発症しており、短期の記憶を覚えておくのが難しい状態です
夜、寝るまなどに、
僕「今日は何食べたっけ?」
僕「今日の日中は何してた?」
と質問しても
お婆ちゃん「覚えてないな~」
お婆ちゃん「知らん!」
と返答されてしまします
このような状態が長く続いてしまうと、さらに症状が悪化してしまわないか心配になり、以下の条件に合う対策法がないか検討しました
- 思い出したり、記憶の整理によい
- 短時間で終わらせられる
- 今すぐ始められる
- 僕も一緒に始められる
この条件にぴったりと合っていたのが一行日記でした
細かな書き方なども説明されていましたが、僕たちが始めるにあたっては、
「一日を振り返って、思ったこと、覚えていることを書こう」
と条件を決めました
ばあちゃん、一日一行だけ日記やらない?
わしゃ(私は)なんも思い返すことはないよ
そこを何とか!!!
いいこと沢山あるから!!
ええ~(モゴモゴ)
最後は押し切る形で了承を得ました (^_-)-☆
一行日記のメリット
思い出すことで、脳に刺激が与えられる
日記を書く際に、脳の「海馬」という部位と「前頭葉」という部位が活発に働きます
海馬は記憶を司り、前頭葉は感情、情緒などを司っています
この両方の部位は、認知症では委縮(縮んで機能が下がる)していきます
一日数分でも、思い出す作業や文字を書く作業を行い、刺激を与えることで、症状改善が見込めれば嬉しいです
ばあちゃん、今日何やったの?
(1日目)
分からんな~
(2日目)
分からんな~
(3日目)
分からんな~
ん?
デジャヴかな…?
4日目すぎると、日記の内容もそこまで長く悩まないよううなりました
さっそく効果があるのかもしれません!
長く続けやすい
一日一行でいいなら、5分もかからず終わらせることができます
毎日続けることが苦ではないため、続けやすい作業です
僕とお婆ちゃんの場合は、5分程度で書き上げて、お互いに書いた内容を見せ合い、
・感想を言い合ったり
・その時の気持ちはどんな感じだったか
など質問しあって話しています
ばあちゃん、今日のお昼に掃除してくれてたんだ!!
知らなかった、凄いじゃん!!!!
多分やったはずだね~
まさか…
想像で書いた…?
長いスパンを見返すことができる
文章が短く、すぐに読めてしまうため、長いスパンを見返すのも簡単です
日々の振り返りを、節目節目で行い、お婆ちゃんとその時のことについて話をしてみたいです
環境や認知症の症状に変化があると一目瞭然で分かるかもしれませんね!
二週間から1か月ほど経ったら、一度見返してみて、思い出に浸ってみようと考えています!
もうすぐ日記を始めて一週間だね!
一週間やったら終わりかな!(嬉しそうな顔)
そんな嫌がらずに、
もうちょっと頑張ろよ~笑
ん?
なんだって?
き、聞こえないふりかな??
日記が面倒で、聞こえないモードに入ってしましました…
知らなかった一面が見えてくる
今現在、僕とお婆ちゃんは一緒に住んでいるため、一日で体験する内容も似てきます
しかし、その中でも日記に取り上げる内容は異なっています
これは、僕とお婆ちゃんが同じような生活の中でも、異なった出来事に注目しているという事を表しています
違う目線からの話を聞くと、新たな発見があり、非常に面白い体験になりした
今日はな、庭に生えてた「つくし」採ってきたんよ
お昼に食べたやつだね!!
つくし、久々に食べたけど美味しかったよ!!
ふふん!(誇らしげで可愛い)
つくしの皮は「かんむり」と呼ぶようです
コメント