僕のお婆ちゃんは軽度の認知症です
症状としては物忘れが主であり、短期記憶が苦手な典型的なアルツハイマー型認知症です
僕は2月末から実家に帰省しており、その頃からいくつかの認知症対策をお婆ちゃんと行っています
今回はその中から、一緒にお散歩することのメリットをご紹介させて頂きたいです
血流の促進
アルツハイマー型認知症では、加齢によって脳血流が低下し、物忘れや無気力などの症状が出現します
また、アセチルコリンという記憶や感情に関係する神経伝達物質の量が、減少していることも関係があるとされています
アセチルコリンとは、副交感神経系や運動神経の末端から放出される神経伝達物質です
運動機能を司る骨格筋や心筋、内臓筋などに働いて、それぞれの筋肉を収縮させたり興奮させます
また、記憶や認知などを司る脳の海馬の働き、血圧、脈拍、睡眠などにも関与しています
このアセチルコリンですが、散歩をすると脳への血流が増して、増加することが確認されています
散歩をすることで血行を促進し、脳血流を増やす、それによってアセチルコリンが増え認知症の症状が改善することを目標にしています
歩くの楽しいね!
わしゃ(私)久々に汗かいたわ~
血行が良くなってるじゃん!!!!
ほっかぁ?(興味なし)
季節の変化を楽しめる
認知症の症状には無気力があり、僕のお婆ちゃんもその症状があります
ほっとくと一日中家の中か、庭でしか過ごさないため、どうしても同じような毎日になりがちでした
そんな状態が続けば、症状の悪化を招くと考えたため、少し無理やりでも一緒に散歩に出かけることにしました
家の近くの公園までの短いコースですが、季節の変化を感じるには十分な距離で、若葉、梅の花、季節の花、つくしなど、この1月だけでも多くの変化や発見を感じ取れました
お婆ちゃんはつくしが大好きなので、少し摘んで帰りました(^^♪
ゴソゴソ…
ばあちゃん何やってるの?
つくしが生えとった!!!
わしゃ(私)これが好きなんじゃ!!
楽しそうで何より!!!
筋力低下を防げる
お年寄りに多いのが、筋力低下によって転倒し、そのまま寝たきりになってしまうパターンです
僕が急性期の病院で働いていた時にも、転倒し大腿骨(太ももの付け根の骨)を骨折して、そのまま歩けなくなってしまったお年寄りを沢山見てきました
そういった筋力不足を補うためには適度な運動が必要で、厚生労働省の指針でも一日20程度のウォーキングが推奨されています
厚生労働省【身体活動・運動】 年齢や能力に応じて以下の運動のうち一つ以上を行なう。 ・ストレッチングや体操を1日10分程度行う ・散歩やウォーキングを1日20分程度行う ・下肢および体幹部の筋力トレーニングを1週間に2回程度行なう ・レクレーション活動や軽スポーツを1週間に3回程度行う
散歩によって足の筋力を維持し、長く健康に生活して欲しいと考えています
わしゃ(私)足は遅いが、握る力はつよいぞ~
お手並み拝見!!!
(手を握る)
ギュ~~~~
イテテテ!
ホンマや!(笑) めっちゃ強いね!!!
でしょ(ドヤァ)
気分をリフレッシュできる
日光を浴びながらウォーキングすることは非常に気持ちがいいですよね
実は、ウォーキングはうつ病の治療に用いられるほど気分をリフレッシュするのに最適な行動なんです
日光を浴びながら、リズムよく運動することで、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が分泌され、明るく、前向きな気分になれます
僕のお婆ちゃんも散歩を始めてから明るくなったように感じます
日光気持ちいいね!
ハア、ハア
干乾びそうじゃ
水飲まないと!!!!!
あったかいお茶がええな
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