かぼちゃの勉強【基礎知識、収穫時期、栽培方法】

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16世紀ごろ、カンボジアから伝えられたことから、なまってカボチャとよばれるようになったとか

かぼちゃには日本かぼちゃ西洋かぼちゃがあります

僕たちが普段食べているのは西洋かぼちゃで、ほくほくとしていて甘みがあります

かぼちゃの基礎知識(栄養素、効能)

  • βカロテン
  • ビタミンC
  • ビタミンE
  • カリウム
  • 食物繊維

僕たちの食卓に欠かせないかぼちゃですが、多くの栄養素を含んでいます

まずは各栄養素を見てみましょう!

かぼちゃの種には、たんぱく質や身体の調子を整えるミネラルが豊富に含まれています

βカロテン

強い抗酸化作用をもつβカロテンは、活性酸素の発生を抑え、取り除く働きを持っています

本来の活性酸素は、体内に侵入したウイルスと闘う健康維持に大切な物質ですが、増加しすぎると体に害を及ぼします(活性酸素は毒性が強いためウイルスも死滅させられる)

動脈硬化や免疫力の低下、老化の促進などを引き起こすこともあるので、食事から抗酸化物質を摂ることは健康維持のためにとても大切です

また、体内に取り込まれたβカロテンはビタミンAの産生を促進し、体内で必要に応じて皮膚や粘膜を守るはたらきをしてくれます

ビタミンC

ビタミンCは熱に壊れやすく、水に流れ出てしまう性質があるため、ゆでるより電子レンジで加熱するほうが損失なく調理できます

ビタミンCは僕たちの体内で多くの働きをしています

  • 抗酸化作用
  • コラーゲンの合成
  • 腸で鉄分の吸収を助ける

ビタミンCは体の老化にもつながる酸化物質(タバコや紫外線、ストレスなどによって発生した活性酸素によるダメージ)から、自分が身代わりに酸化されることによって僕たちの体も守ってくれています

コラーゲンの合成も美しいお肌の維持に欠かせません

腸で鉄分の吸収を助けることにより、赤血球の産生を間接的に補助しています

ビタミンE

強い抗酸化作用があり、活性酸素を抑え体内の不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ働きがあるので、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に役立っていると考えられています

ビタミンEはこのほかにも、血管を酸化から守り、血行を良くする働きもあると言われています

カリウム

カリウムは塩分を体内の塩分を調節し、高血圧の改善に役立ちます

また、塩分と同時に水分の排出も手伝ってくれるため、体のむくみを改善したりデトックスにも効果を発揮します

しかし、腎臓の機能が低下している場合、血中カリウム濃度が上がりすぎると心臓停止にもつながってしまうため、腎機能が悪い方は医師との相談のもと摂取量を調節してください

食物繊維

食物繊維は2種類に分かれます

  • 水溶性食物繊維
  • 不溶性食物繊維

かぼちゃには不溶性食物繊維が豊富となっています

食物繊維はぜん動運動を活発にする働きなどがあり、お通じをよくするなどが期待できます

収穫時期

一連の流れとして

 3月下旬頃にポットに種を蒔いて育苗し
 4月下旬頃に定植
 7月〜8月頃の収穫

栽培方法

  土の酸度    pH6.0~6.5
  畝幅・株間    200cm×200cm  
  畝 高  15~20cm
  連作障害  なし

苗づくり

〇植えつけ1ヵ月前
  12cm径ポットに、指を1cmの深さに押し込んで種を3粒まきます

〇発芽したら
  1本間引き、本葉が出たら、生育のよいほうを残してもう1本を間引きます

〇本葉が4枚になったら
  植えつけ時期です

・日光には充分当てるが、高温になりすぎないよう換気に注意
・夜に水分が多いと徒長の原因になるため、水やりは朝に行う

土作り

〇植えつけ2週間前
  石灰を畑全面にまいてよく耕します(1m2/石灰150)

〇植えつけ1週間前
 1. 深さ20cmの溝施肥を行います(1m2/堆肥2kg、化成肥料50~60g)
 2. 畝立てします(つるが伸びるので、通路の幅を広めに50~75cmとる)
 3. マルチをかけて地面の温度を上げておきます

カボチャの原産地は乾燥した砂漠のような荒地なので、水はけの良い土地でよく育つ
また、肥沃さも求めない

植え付け

1. 植え穴を掘ります
2. 植え穴に水をたっぷり注ぎます
3. 穴に注いだ水が引いたら、植え穴に苗を置きます
4. 植え穴に土をかぶせ、株元をかるくおさえます
5. 水をたっぷりとやります
6. 株元に敷き藁をします

手入れ

つるが伸びてきたら

  1.本葉が5〜6枚で親づるの先端を摘芯して、子づるの生長を促します
  2.勢いのよい子づるを2~3本残し、残りを摘み取ります
  3.子づるや孫づるを摘み取りながら、つるをひろげていきます
  4.伸びたつるに合わせて、敷き藁を増やします
  5.土の乾燥や、雨の跳ね返りによる病気の感染を防ぎ、雑草を防除します

ツルがワラに巻きヒゲを絡ませて伸長するので、地表に固定されて風雨にも強くなります
実がなってから熟すまで、実の下にワラや刈草などを敷いておくことで、だんご虫が皮を食害し、そこからカビが侵入するのを防ぐ効果もあります

花が咲き始めたら

晴れた日を選んで、朝9時までに人工受粉を行います

  • 1. 雄花を摘み取って、花びらを取り除きます
  • 2. 雌花の柱頭に雄しべの花粉をこすりつけます

株元近く(葉が5枚以下)の雌花はいい果実にならないので、早めに摘んでおきましょう

1ツルあたり2個着果が目安です
着果を確認したら、それ以外は早めに摘果して栄養を集中させます。

果実がこぶし大になったら

1.果実が土に触れないように、藁を敷きます
 (土に触れると、虫などが果実に侵入する恐れがある)
2.株元からつるの先端まで、畑全体に追肥を行います(1m2/化成肥料30g)

玉直し

かぼちゃは地面に沿って育つため、地面に接している実の一部に日光が当たらない部位ができます

そうなると、日光が当たらなかった部位に色がつかず、白くなります(グランドマーク)

味や食感は変わりませんが、見た目を整えるため、はまんべんなく日光に当ててあげる必要があります

この作業を玉直しと呼びます

注意として、実を90°以上回転させない
勢いよく回転させるとヘタが取れてしまう恐れがある

収穫

開花から45〜50日で収穫できます

ヘタの部分が茶色く枯れたら、ヘタを切って収穫します

収穫後4~5日陰干しすると、甘みが増しておいしくなります

収穫後3ヶ月は保存可能です

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