皆さんは、MCI(軽度認知障害)という言葉を聞いたことはありますか?
これは読んで字のごとく、認知症になる前段階の症状を指します
今になって思い返すと、僕のお婆ちゃんにもこの症状が現れていました
しかし、その当時は
「まさか、うちのばあちゃんに限ってそんな事はないさ!!」
と楽観視していました
やがて症状が進行し、そこでやっと目が覚めました
今回記事では、我が家で実際に行われた会話をもとに、MCIの症状を解説していきます
皆さんの大切なご家族のMCI早期発見に貢献できれば幸いです
今回の記事でわかること?
・MCIとは?
・MCIの症状
・我が家での会話、行動を例にした解説
MCI(軽度認知障害)とは?
皆さんはこんな事ありませんか?
「物の名前が思い出せなくなってきた」
「アレだよ! アレなんだっけ?」
「財布どこしまったっけ?」
この「もの忘れ」の段階を放置しておくと、「MCI:軽度認知障害」に進展してしまいます
症状を発症する順番的には以下のようになります
①もの忘れ
②MCI
③認知症
MCIを対処せずにいると、約70%の人が5~10年以内で認知症と診断されるほど進行します
また、Wikipediaでは以下のように説明されています
軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment:MCI)とは
軽度認知障害 – Wikipedia
正常老化過程で予想されるよりも認知機能が低下しているが、認知症とはいえない状態。認知症の前段階にあたるが、認知機能低下よりも記憶機能低下が主兆候となる。主観的・客観的に記憶障害を認めるが、一般的な認知機能・日常生活能力はほぼ保たれる。「認知症」の診断ができる程度に進行するまで、通常5〜10年、平均で6〜7年かかる
MCI(軽度認知障害)の症状
- もの忘れが多い、単語が出てこない
- やる気ない、無気力
- 集中力、注意力が落ちた
- 物事の段取りが悪くなった
このような症状があったら、医師に相談してみてください
(認知症外来、物忘れセンターに紹介状を書いてくれます)
こんな会話、行為があったら注意
ここで紹介する会話や行動は、ばあちゃんがMCIの時に実際に行ったものです
心当たりがいる方は注意が必要ですね!
軽度のもの忘れ
もの忘れにも様々な程度があります
今でこそ慣れましたが、ばあちゃんの物忘れが悪化した時に、大きな違和感を感じていました
何しようとしたんだっけ?
多分、野菜を用意しようとしてたのでは?
そうだ!
そうだ!
ばあちゃん
~5分後~
ワシは何しようとしてたっけ?
え?!
まさか…
MCIの兆候として「短期記憶の物忘れ」が出現していました
これ以外にも、「やろうとしていた行動を直前で忘れてしまう」などもありました
料理に時間がかかる
認知機能が衰えてくると、同時に複数の作業を行う料理の速度が遅くなります
また、料理のレパートリーが少なくなったり、失敗が多くなった時には注意が必要です
最近手が遅いわ(料理するのが遅くなったわ)
野菜切ってたら鍋も噴きこぼれちゃったし
あれ、昨日も噴いてたよね?
どっか体調悪いの?
元気だよ
でも、一個のことやったら他の事が出来ん
そっか…
でも美味しいよ!
ほっかぁ(そうかそうか)
なら良かった!
この頃から、マルチタスクの作業が苦手になってきていました
年のせいと思っていました、今考えるとMCIの兆候だったと感じています
テレビを見る時間が増えた
皆さんも、お年寄りがテレビをボーっと眺めている光景を目にしたことがあると思います
これは「無気力」が関係しており、僕のばあちゃんも気付いた時にはテレビをボーっと眺めていました
ばあちゃんまたテレビ見とるやん!
なんか面白い番組やってた?
やってないね~
ボーっと見てただけ(笑)
そうなんだ!
(そういえば、最近テレビばっかり見てるな))
部屋の外からこっそり覗くと、同じ姿勢で固まったようにボーっとテレビを見ていました…
テレビは一方的に情報が流れてくるだけなので、思考停止に陥りやすく、注意が必要です
コメント