この本は筆者のマーク・ボイルさんが実際に一年間、お金を使用せずに生活して
「カネなしでも豊かに生きてゆける」と証明する実験の内容を事細かに記しています
筆者は「気候変動」「ピークオイル」などの問題から、今のお金に縛られた人間の生活ではいずれ破滅をもたらすと考えています
そのために、一人でも立ち上がろうと決心し進んで「カネなし」になりました
この本から、
「カネがなくても、生活を豊かにできる」
「お金を手放して見える景色もある」
と教えられ、僕たちも何か取り入れられる内容はないか考えさせられました
今回の記事の内容
①この本を読んだ感想
②生活に取り入れたいと思った「考え方や行動」
感想
始めてこの本を手に取った時、
「筆者がただ自己満足でカネなしサバイバルを行っているのでは?」
と思ってしましました(笑)
しかし、まったくそんなことはなかったんです
マークさんは、今現在の地球をとりまく問題を非常に深刻にとらえており、「自分に何かできることはないか」そう考えた末に、「カネなしで豊かに暮らす実験」を行う決断を下しました
普通の人だったら
・いやいや、仕事どうすんだよ(笑)
・金がないと、食事がない、医療も受けられない!
・体を清潔に保てないじゃないか!
・そもそも住む家をタダに出来ない!
・外部のと通信はどうすんだよ!
などなど色々考えてしまって、絶対にやらないでしょうね
しかし、そこで実行に移してしまうんのがマークさんの凄いところです
- 仕事を辞める
- 銀行口座を解約
- 綿密に計画を練って
- 厳しいルールを決め
- 自分の生活のメディア発信も行うと公言
ちょっとやりすぎ感はありますが、この実験にかける思いは強く伝わってきました
僕も、スローライフに憧れて田舎の実家に帰りましたが、ここまでは出来ないなと思いました(笑)
また、マークさんのカネなし生活を読み進めていくにつれて、だんだんと「お金とは何だろう?」と考えるようにもなりました
本来、価値保存の手段でしかないお金ですが、僕は常にお金に漠然とした不安を抱えています
「もっとお金が欲しい、あればあるだけいい!」
「通帳残高が減ると不安で仕方がない…」
ふとした時に、こんな事を考えて気分が重くなることも少なくありません
ですが、マークさんがこの著書でも証明したように、
「カネがなくても豊かに過ごすことはできるんです」
それが分かった途端に、気分が軽くなりました
お金のことばかり考えて疲れたな~と思う方に是非読んで欲しい一冊でした!
生活で取り入れたい部分
マークさんは、「フリーエコノミー・コミュニティー」という活動を立ち上げており、お互いのスキルや道具を分かち合う事を推奨しています
この著書の中でも「共助の大切さ」は特に重要視されており、マークさんも多くの人と協力してカネなし生活を成功させています
フリーエコノミー・コミュニティーとは?
「スキル、道具、空間を分かち合うことで、最終的に何をするにしてもお金に左右されない生活を送れるようにしたい」
というマークさんの考えのもと作られたインターネット上の団体
そんなマークさんの考え方に触れて、僕が生活に取り入れようと考えた内容を記載していきます
ペイ・フォワードの精神を大切に
この本の中で、ボイルさんはペイ・フォワードの大切さについても語っています
ペイ・フォワードとは、無償で与え、無償で受け取るという考え方です
マークさんは本書でこのような例え話をしています
「一人の少年が三人を無償で助ける。するとその三人がそれぞれ別の三人を助ける。それが続いていき、いずれは世界が助け合いの輪でつながる」
この考え方は「GIVEの精神」に非常によく似ていると感じました
相手を気遣い、無償で与える人に幸運や本当の愛、友情が集まってくると改めて感じました
自分で食べるものを少しでも自作してみる
この本の中において、マークさんのサバイバル食料知識が数多く紹介されています
そこまでの自給自足はできないですが、自分たちが食べる食料の一部は自分たちで作るべきだと僕も考えます
日本の食料自給率は38%(2017年)と低く、輸入に頼りきりの状態が続いていいます
この状態では有事の際、食料危機に陥らないかと懸念される声も上がっています
また、大量生産される際に使用される農薬についても賛否が大きく分かれます
食べ物の供給が止まってしまったり、安全性が信用できなくなる未来が訪れるかもしれません
その時に備えて、自分で食べるものを少しでも自作してみようと思いました
自分で作った作物は絶対美味しい!(笑)
シェアリングで消費を少なく
「飽きたら捨てる」「新品じゃないと絶対無理」そういった考えを捨てて、積極的にシェアリングを活用すべきだと考えます
・フリマアプリで売買する
・必要な人にあげる
・極力捨てる物を少なくする
・不用品は買わない
このような事を念頭に置いて、生活を改めようと思いました!
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