土壌の中には無数の元素が含まれています
今日はその中でも野菜作りに特に必要とされる16元素について勉強していきます
16元素は野菜作りに欠かせない知識であり、肥料選びや病気の原因を探す目的でも役立ちます
野菜や植物を元気に育てるには肥料が欠かせませんが16元素を補う肥料とはどのように定義されているのでしょうか?
肥料の定義とは?
肥料というと大体の人はイメージできると思います
しかし肥料の定義をしっかり理解している方は少ないのではないでしょうか
Wikipediaから引用させてもらうと以下のように記載しれています
肥料(肥糧、ひりょう)とは、植物を生育させるための栄養分として人間が施すものである。土壌から栄養を吸って生育した植物を持ち去って利用する農業は、植物の生育に伴い土壌から減少する窒素やリンなどを補給しなければ持続困難である。そこで、減少分を補給するために用いるのが肥料であり、特に窒素・リン酸・カリウムは肥料の三要素と呼ばれる。
肥料 – Wikipedia
土壌に含まれる16元素
- 炭素
- 水素
- 酸素
- 窒素
- リン
- カリウム
- カルシウム
- マグネシウム
- 硫黄
- ホウ素
- 塩素
- 銅
- 鉄
- マンガン
- モリブデン
- 亜鉛
上記の16個の元素が野菜の成長には欠かせない16元素とされています
さらに16元素はその必要量から3つの区分に分けられます
多量要素(三要素)
植物が生育するにあたって比較的多い量が必要とされる栄養素です
多量要素または三要素と呼ばれます
- 窒素
- リン酸
- カリウム
窒素
窒素(N)は葉や茎を大きくし、葉の色を濃くするため「葉肥」といわれています。植物のたんぱく質や葉緑素などをつくるために必要です
過剰に与えると、植物体が徒長し、軟弱になるため病虫害に侵されやすくなります。逆に、軟らかい植物体を作りたいときは窒素を多用するようです!
リン酸
リン酸(P)は開花・結実に役立つため「実肥」といわれ、植物の細胞を構成する成分になっています。細胞分裂の盛んな茎や根の先端にリン酸が多く含まれています。リン酸は他の二要素と違い植物が多く吸収したとしても過剰障害の心配はありません。したがって、必要量よりも少し多めに与えるようにします
リンの原料はリン鉱石であり、現在その使用料は年々増加傾向にあり、このままのペースで増加が続けば2060年代に埋蔵量が尽きてしまうと言われています
カリウム
カリウム(K)は根の発育を促進するため「根肥」といわれています。植物の生理作用を円滑に行う働きをして生長促進をはかっています。病気や寒さに対する抵抗力をつける作用もあります
中量要素
大量要素に次いで使用料が多い肥料要素を中量要素といいます
- カルシウム(Ca)
- マグネシウム(Mg)
- 硫黄(S)
カルシウム(Ca)
カルシウム(Ca)は、植物の細胞と細胞を強固に結びつける働きや根の正常な発育にとって欠かせない成分です。土の中にあっては、アルカリ性を示すので、酸性の土を中和するのにも役立ちます(別名:石灰)
有名漫画のDr.STONEでも、畑のレベルアップのために石灰が使用されていましたね!
マグネシウム(Mg)
マグネシウム(Mg)は植物が光合成をするときに必要な葉緑素の重要な構成成分です。脂肪の生成にもかかわっています
硫黄(S)
硫黄(S)は植物体中の酸化、還元や、生長の調整などの生理作用に関与します。硫黄が不足すると、植物は十分に生育できなくなります。欠乏症状としては新葉より古い葉がひどく黄色になります
日本では硫黄の使用はあまりなく、窒素、リン酸、カリウム、カルシウム、マグネシウムの5つを合わせて五大要素と言ったりもします。
微量要素
植物の生育に欠かせない成分のうち、その必要量が、ごく微量のものを微量要素といいます
- 鉄
- マンガン
- ホウ素
- 亜鉛
- モリブデン
- 銅
- 塩素
大抵土壌や肥料に含まれている量で充分で、過剰障害も生じやすいことから、微量要素肥料の施用には十分な配慮が必要です。葉面散布で施用すると効果的な場合があります
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